※2007年の創業以来続くツキイチニュースレター【文明通信】より、
2016年5月号の記事をご紹介します。
※本記事は手書き版で発行した文明通信をテキスト化して掲載しています。
「人生で今が一番幸せ」の更新
史上二度目の「手書き」による文明通信です。約5年前にも一度ありました。今回も理由は同じになります。
毎月この紙面のレイアウト担当の妻が、この度出産に伴い育休をいただいております。
報告遅くなりましたが、先月の六日に、無事娘が生まれました。
男系の家で育ち、男子校出身の私に娘が生まれました。早速緊張しています(笑)。
「人生で今が一番幸せです」
というこのフレーズ、結構軽く使われることが多いような気もしますが、先日妻とも意見が一致して、お互いに「人生で今が一番幸せ」という結論に至りました。
では、「人生で最悪だった時期」はいつか?
それが私の場合、今からちょうど15年前の今頃でした。
細かい話は端折りますが、それまで音楽のことしか考えてこなかった人間が、ようやくメジャーデビューが決まり、レコーディングも進行していた中で、一大決心をして、それら一切をやめることにしました(端折り過ぎましたね)
当時、連日明け方に音楽事務所を出て、自宅に戻ると、そこにはよく甥っ子(当時1歳)が泊まりに来ていました。
業界独特の深い闇の世界から帰宅すると、一転して、さわやかな朝に見る完全無欠に無垢な甥っ子の笑顔がありました。凄まじいギャップでした。(笑)
「幸せはどういうことなのか?」を自問し、その時出て来た答は「家族を形成すること」でした。
当時まだ独身かつ大学を出て10年以上フリーターの身で、音楽活動をしていた自分にとって、この答は以前までの自分には予想もしないものでした。
まずは正社員として就職しました。そこでの仕事を必死でこなしつつ、並行して「いつか自分で店を持ちたい」という青写真を描きはじめました。
当時の職場と、この「お店を持つこと」があまりにも関係性が薄かったため、起業資金を貯めること以外にまた別の別の時間とエネルギーを必要としましたが、どちらも必死でした。
やがて2007年にこの店を開店し、その後、家族は運よく順調に運営を続けることが出来て、思えば開業以来ずっと「人生で今が一番幸せ」の状態が毎年更新されていっているような気がします。
ほぼ半世紀の人生を生きてきて、今こんな風に思えるのは我ながらびっくりです。
多くの人の人生においてなくても何も問題はないであろうコーヒー屋にして、しかもまだまだ半人前の店ではありますが半ば強引なるセールスコピーを思いつきました。
「人生で今が一番幸せな店主が淹れるコーヒー」(笑)—
ぜひお試しくださいませ。 幸福店主 赤澤 智(2016.5)
※当時の文明通信はこちら。
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