「Six Years After」文明通信傑作選
※2007年の創業以来続くツキイチニュースレター【文明通信】より、2013年6月号の記事をご紹介します。
あった!これが第一号お客さんへの手紙の回。ぜひ本日アップして~
という店主の声に応えてアップいたします。
なぜ今日中なのか。それは・・・
Six Years After
当店の創業年月日は公式には2007年7月7日ですが、これに先駆け6月16日に「サイレントプレオープン」をしていました。個人的には断然この6月16日こそが珈琲文明の誕生日と思っています。
「サイレントオープン」とは元来、この期間に親戚、友人、知人を呼び、内部オペレーションのチェックをはかり、正式オープンで一般のお客様をお呼びするというものが一般的ですが、私はこの正反対のことをしました。つまり、友人知人には7月7日がオープンであるという呼びかけを徹底しました。
身内を欺いたことは大変申し訳なく思うのですが、私はとにかく身内や知人ではなく、何の宣伝もクチコミもなく、ただこの仲見世をフラ~っと通りかかり来店された完全純粋新規のお客様に全神経を集中させたかったということ、なかでもとりわけ創業第一号のお客様はどんな人なのだろうという興味関心が強く、6年前の6月16日にこの店の扉を初めて開けた方を熱視線と共に(笑)お迎えし、その記念すべき珈琲文明第一号のお客様にこのような手紙(本当は手書き)をお渡ししました。
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珈琲文明来店第一号のお客様へ
初めてのご来店 ありがとうございます。当店にとりまして、あなた様が初めてのお客様になります。
このお手紙はオープン前に書きました。当店がオープンして、一番初めに来店されるお客さまは、
いったいどんな人なんだろう、男性だろうか?女性だろうか?年上だろうか?年下だろうか?
いろんな想像にワクワクしながら、今この手紙を書いています。
こんな手紙を突然渡されて困惑なさるかもしれません。
でも、抑えきれない思いを込めたこの手紙を直接手渡したい気持ちは、もうどうしようもありません。
珈琲文明は本日この瞬間から、百年続けていくのが目標です。大袈裟な!と笑ってください。
しかしこれは大真面目に思っています。つまり私が死んでもこの店は残したい、という、
とにかくかなりの長きに渡って続けていきたいというのが、目標です。
こんな具合に考えておりますもので、「これから百年続くこの店の、記念すべき第一号のお客様」ということで、こちらとしましてはかなりの興奮状態にありますので、
実際にお客様がいらした時の自分の感情、表情、がどのようなものなのか、自分でも想像ができません。
今回、本当の意味で、第一号のお客様を知りたいということから、親戚、知人、友人にいたるまで、かなり徹底して、本当のオープンの日も伏せて参りました。大掛かりな宣伝もせず、ひっそりと開店してみました。そんな中で、最初の扉を開けていただいたわけです。この縁を大切にしていきたいと思います。
今後、何十年後かにこの店が「老舗」と呼ばれるほどになった暁に、
「この店は私が第一号の客なんだ」と感慨深くなっていただけるよう、これから頑張って運営していきますので、よろしくお願いします。同時に第一号のお客様にはいつまでも元気でいていただきたいので、
いつも、いつまでも、ご多幸をお祈りしております。
突然こんなものを渡してしまい申し訳ありませんでした。
ただ、私自身、随分前から、お客様第一号の方に早く会いたい、という気持ちでいっぱいでした。
本日、やっと会えました。感激です。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
2007年6月 16日 珈琲文明 赤澤珈琲研究所代表 赤澤 智
あれから6年が過ぎました。ちなみにこの第一号のお客様ですが、当時山形県にお住まいのかたでして、娘さんに会いにこちらにいらした時に来店してくださいました。その後遠方にも関わらず当店○周年の日などの要所要所にはるばる駆けつけてくださり、昨年都内に引っ越され、去年の6月16日もやはりいらしていただきました。私にとって横浜は生まれ育った場所でもなく、知り合いも誰もいなかったこの地で、
無から有へ、0から1へ、切り換わった瞬間が6年前の6月16日でした。
そしてこの6年間で珈琲文明は本当にお陰様で多くの人に知られ、それは自分でも驚くほどです。
六角橋で六年。これからもよろしくお願いします。
珈琲文明 店主 赤澤 智 (文明通信2013年6月号より)
※当時の文明通信はこちら。画像です。
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