「井之頭五郎は『仲見世ブレンド』で松重豊さんは『文明ブレンド』」文明通信傑作選
※2007年の創業以来続くツキイチニュースレター【文明通信】より、
2012年11月号の記事をご紹介します。
「井之頭五郎は『仲見世ブレンド』で松重豊さんは『文明ブレンド』」
「孤独のグルメ~白楽編~」ご覧いただけましたでしょうか。
これを書いている時点ではオンエアはまだなのですが、ロケ現場で私はその一部始終を見ていたのでだいたい内容もわかります。
今回ここでは実際には放映されないであろう裏話のいくつかを述べてみたいと思います。
松重豊さんが来店早々、うちのメニューブックをしばらく読んでいたことに気づいてはいましたが、ほどなくして、つかつかと私のもとにやってきて、私に「すみません、台本には『仲見世ブレンド』となってますが、出来れば『文明ブレンド』が飲んでみたいんです」と言ってきまして、私が快諾すると「よし、内部交渉成立!」と喜んでいる姿になんだか私も一気になごませていただきました。もちろん予定通り「仲見世ブレンド」も淹れていますので、「井之頭五郎は仲見世ブレンド」を、「松重豊氏は文明ブレンド」をお飲みになったということになりましょうか・・・。
ロケの間、カウンターに座っていた松重さんは本当にコーヒーがお好きで、コーヒーに関する知識も深く、また興味関心も深いので、カットとカットの間の転換時(この時間の俳優さんは台本を読み返したり神経を集中させたりすると思っているのでこちらから話しかけることはもちろんしなかったのですが)に色んな質問を私にしてきたり、「このコーヒー、雑味が全くありませんね」と褒めていただいた瞬間、そこにいた斉木しげるさんも「そうなんだよ、ここの、美味しいんだよ」と盛り上がってくれて、私は「わお!今のこのやりとりが放映されたらなぁ・・」などと思ったものでした(笑)。
ところで、既にご存じのかたもいるかと思いますが、この「孤独のグルメ」の原作者である久住昌之さんと私は10年来の音楽仲間であり、お互いのバンドでライブ共演したことも何度かあり、そしてもちろんこの「孤独のグルメ」の漫画もドラマも元々大好きでした。
いっぽうでこの番組の制作スタッフの方々は私と久住さんとの間柄をわかっておらず、 そういうことを抜きにして横浜を、白楽を、さらには当店を、をチョイスしていただけたことに本当に感謝感激であると同時に、10数年前の私もそして久住さんも、こうして音楽以外で、それぞれがお互いの仕事として関係が持てる日が来るなんて思いもよらぬことでした。 赤澤珈琲研究所 代表 赤澤 智
※当時の文明通信はこちら。
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